銀行預金にはいろいろな種類があります。
目的別に細かく使い分け、「預ける」という行為を最大限に活用していきましょう。
普通・定期・積立定期の3つの要件をフルに活用する
普通預金は銀行口座の基本の部分で、給与などのお金の受け取りや引き出し、支払いができます。
貯めておきたいお金は定期預金にすると、普通預金より高い金利がつきます。
ここ数年、日本は超低金利なので、定期預金の金利差はほとんどなく、普通預金のままにしている人も多いようですが、定期預金なら生活費から切り離せるので、貯蓄の第一歩になります。
毎月、一定額を自動的に定期預金にする積立定期預金もあります。
普通預金・定期預金を1つにまとめた総合口座も便利です。
給与振込銀行の定期や積立定期で貯めて、まとまった金額になったら「貯めて増やす」銀行に移すのがオススメです。
預金の種類
銀行預金にはいろいろな種類があります。
普通預金だけでなく、それぞれの特徴と使い方を知り、賢く利用しましょう。
種類 |
特徴 |
使い方 |
普通預金 |
銀行取引の基本となる預金で、1円単位で自由に預入、引き出しが可能。 公共料金や家賃等の自動支払い、給与や年金等の自動受け取りも可能。ゆうちょ銀行の場合、通常貯金という。 |
給与振込、公共料金やクレジットカード代金の支払いなど。 |
定期預金 |
1年、3年などの期間を選び、満期まで預けるタイプ。その期間中、原則として引き出しができない。金利が高いというメリットがある。 ゆうちょ銀行の場合、定期預金という。 |
生活費とは分けて、貯めておきたいお金を預ける。 |
積立定期預金 |
毎月一定額を指定した日に普通預金から定期預金に積み立てる。積立期間は銀行により異なる。 |
毎月、貯蓄に回したい金額を指定して申し込む。 子どもの教育費・マイホームの購入等の資金の貯蓄に向いている。 |
貯蓄預金 |
金利は一般的に残高が一定額以上なら普通預金よりは高く、定期預金よりは低い。 いつでも預け入れや引き出しができる。 ただし、給与等の受け取りや支払いはできない。 ゆうちょ銀行の場合、通常貯蓄貯金という。 |
定期預金と違って、いつでも引き出せるので、普通預金と分けておきたい予備資金の預け先に利用。 |
当座預金 |
金利はつかない。 手形や小切手を使って引き出す。 事業用のお金の預け先。 |
個人事業主や企業が手形や小切手を使って支払いをする。 |
大口定期預金 |
1,000万円から預け入れが可能な定期預金で、1年、3年などの期間を選び一括で預け入れる。 金額と期間に応じた金利が設定される自由金利型定期預金。 |
保険金や相続財産などが入ったときなどに利用。 |
定額貯金(ゆうちょ銀行) |
ゆうちょ銀行独自のもの。 6ヶ月預けたらいつでも解約でき、最長10年まで預けられる。 |
生活費とは分けて、貯めておきたいお金を預ける。 |
預金の使い分けでお金を増やそう
普通・定期・積立定期預金の使い分けが、お金を貯めるうえでのポイントです。
利用するにはコツがあるので覚えておきましょう。
1.普段使いの銀行
(1)総合口座
日常のお金の出し入れの「普通預金」と、まとまったお金を運用する「定期預金」の特徴を持ちます。
「貯める・増やす・受け取る・支払う・借りる」の機能があります。
(2)普通預金
普段のお金の出し入れをする口座として利用しましょう。
- 給与等のお金の受け取り
- 家賃、公共料金、クレジットカードなどの支払い(引き落とし)
- 毎月の生活費の預け入れ など
(3)定期預金
ボーナスなどのまとまったお金を一括で預け入れます。
旅行や車の購入などの予定があれば、その時期に合わせて預入期間を決めます。
(4)積立定期預金
毎月一定額を預け入れます。
一定期間ごとに、定期預金に自動的に振り替えてくれる銀行もあります。
結婚資金、子どもの将来の学費、住宅購入の頭金など、将来のために計画的に貯められます。
2.貯めて増やす銀行
(1)定期預金
金利の高いネット銀行などの定期預金にお金を移しましょう。
原則、満期になるまで引き出せません。
銀行によっては中途解約できますが、その場合は利率が下がるので注意が必要です。
(2)投資信託
資金に余裕があれば、銀行の投資信託も選択肢に入れてましょう。
自分に合った投資信託商品を選び、資産運用によってお金を増やすことも目標にできます。
投資信託にお金を移すなら、投資の利益が非課税になる、NISA口座やiDeCoがオススメです。
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