老後の生活費の手当|毎月分配型投資信託で抵抗なくお金を取り崩す!

マネー全般

退職後は年金だけでは足りないお金は、貯蓄を取り崩しながら暮らすのが一般的です。しかし、老後のためにせっせと貯蓄に励んできた現役時代から貯蓄を減らす生活スタイルに変更することは慣れないことに対する精神的なストレスがあります。

日本では低金利が長らく続いているため、資産運用にも過度な期待はできません。元本を減らさずに運用益で老後の生活費の一部に充てることはかなり難しい状況です。退職後のマネープランはどのように考えていけばよいのでしょうか。

貯蓄の取り崩しの対するストレス

老後の生活で、貯蓄の取り崩しに抵抗を感じる人は少なくありません。現役時代は子どもの教育費、マイホーム購入の頭金などで貯蓄の取り崩しが必要であれば抵抗なくできましたが、生活費のための貯蓄の取り崩しはかなりの抵抗があります。

これは生活費に使うことは、毎月の家計が赤字であることが明らかであるためです。現役時代のマネープランは将来に備えた貯蓄をすることなので、家計の赤字は最も避けるべき事項なのです。

現役時代の家計管理は「収入−生活費=黒字」が基本プランで、黒字分をせっせと貯蓄していくわけです。このような家計管理を30~40年続けて老後を迎えます。現在の老後生活は公的年金だけで賄うのは難しい状況にあります。

蓄えた貯蓄を元手に資産運用しようにも低金利下での運用では、年金の不足分を賄うことができないのです。そこで貯蓄を取り崩して生活するわけですが、これが意外と難しいのです。

退職後のマネープランはどう考えるべきか?

老後は現役時代に貯めた資産を刈り取る時期です。豊かな生活のため、ストレスなく資産を取り崩すしくみを考える必要があります。退職後のリタイアメントプランは、お金を増やすことではなく、これまで築いてきたお金(資産)を使うことを考えるプランなのです。

このため、貯蓄(資産)を取り崩すことに慣れることがとても大切になります。取り崩せないのであれば、ストレスなく、定期的にお金を受け取れるしくみを作ることを考えましょう。

毎月分配型投資信託による取り崩し

実感として株式や投資信託などへの投資では、売却益よりも、定期的に受け取れる配当金や分配金の方がストレスなく生活費や自分の楽しみに使えるように感じます。定期的に入るフロー収入という感覚が、現役時代の収入と同じ感覚に思えるのかもしれません。

ただ、株式の場合は中間配当がある会社でも配当金の受け取りは年2回です。中には四半期ごとに配当金を出す会社もありますが、かなりの少数です。複数の銘柄を持てば2回以上の受け取りとなりますが、上場企業の大半は3月末が決算期です。

配当金の受け取りの回数を増やすことは簡単ではありません。そこで注目すべきなのは、毎月分配型投資信託のような定期分配型の商品です。毎月分配のほか、隔月分配や3ヶ月分配もあります。自分が望む分配回数の商品を選べばよいでしょう。

毎月分配型の投資信託をめぐっては、商品の性格上、複利効果が見込めないため、長期投資に向かないなどの批判もあります。しかし、老後に定期的に分配金を得てストレスなく使うといったニーズであれば、そのしくみを活用することもできます。

毎月分配型投資信託とは?

一般的な投資信託はファンドの運用によって得た利益を元本に入れるため、資産が雪だるま方式に膨らんでいきます。

それに対して、分配金を毎月支払うタイプの毎月分配型投資信託は運用の利益から分配金を支払っていくため、元本にプラスされる金額が少なくなります。なお、利益が少ない場合は元本を取り崩して分配金を支払う場合があります。

ある意味、貯蓄を取り崩すのと似たしくみともいえます。自分で貯蓄を取り崩すようなことを毎月分配型投資信託に行ってもらうわけです。

このような性格の投資信託は退職後のリタイア層のようにお金が大きく増えなくてもいい人に向いています。会社を定年退職したリタイア層の問題は「どのように資産を取り崩していくか」にあります。

もちろん、大きく資産を増やすに越したことはありませんが、元本を取り崩さずにすべてを分配金だけでカバーしようとすると、大きな利回りが必要になるし、無駄に税金も取られます。

子孫に残す遺産を「葬儀代+小遣い」程度と考えれば、毎月分配型投資信託の利用による

「分配金と元本取崩しの合わせ技」はスマートなリタイアメントプランになるのではないでしょうか。

現役時代に貯めていた資産を少しずつ使っていくのは、実は現役世代が想像する以上の難しさがあるのです。

毎月分配型投資信託が悪者扱いになった理由とは?

毎月分配型投資信託は商品の性格上、複利効果で資産形成を目指す商品ではありません。リタイア世代が運用しながら取り崩し、定期的に分配金を受け取る性格の商品です。

しかし、分配金を出しながらも複利効果のある一般的な投資信託のように高い資産運用を目指したり、高い分配金の実現のために通貨選択型やコール・オプションを組み合わせたリスクの高い商品などが多く販売されるようになりました。

商品のラインアップの充実自体はよいことですが、どうしても分配金を多く払う、高い運用益という方向ばかりの商品設計となっている商品が多くなっています。分配金が多い、高い運用益ということは、裏を返せばそれだけ高いリスクを取っていることでもあります。

無理な運用がたたり、減配となったりして、「毎月分配型投資信託はリスクが高い」とネガティブにとらえられてしまったというのが実状です。毎月分配型投資信託による取り崩しのプランを実行するには分配金が減額されにくい商品を選ぶことが重要です。

今の金利水準から見ると、100円以上の分配金はリスクが高いので、投資対象資産によって変わりますが、安定性でみると分配金が50~60円以下の投資信託が目安となります。

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将来お金の不安をなくすためにできることとは?

将来的にお金の不安をなくすには、貯蓄を増やすことも大切ですが、ただ、貯蓄を漫然と続けているだけでは、お金が貯まることはあっても増えることはありません。足し算だけではなかなか資産は増えません。

貯蓄を始めることはもちろん悪いことではないし、大切なことですが、お金持ちは積極的に投資を行っていることを肝に銘じておく必要があります。

超低金利の時代に、2%、3%の金融商品を探そうとすれば、投資信託や株式といった投資商品にならざるを得ないでしょう。投資をすることはお金を増やす上では避けては通れないものと認識する必要があります。

平均寿命が延びてくると、定年退職後の収入を年金と貯蓄に依存するだけは不安を抱えながら生活することになります。投資で資産を増やすことが必要になってきます。お金の不安を解消して、老後を安心して暮らしていくために投資などにぜひ挑戦してみてください。

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