お金は日常生活から切り離すことができませんが、そもそもお金は社会でどういった役割を果たしているのでしょうか?
生活と密接な関係にある「お金」について、まずはその本質を理解するために、いろいろな角度からイメージしてみましょう。
身近な使い方からお金のイメージトレーニング
電車に乗るのも水道や電気を使うのも、現代の私たちの生活はお金がないと成立しません。
一方でこれだけ密接な関係なのに、日本では「お金」について教育を受ける機会が非常に少なく、そのまま社会人になって生活を送るケースが珍しくありません。
では、お金とは一体何なのか。
まずは漠然とイメージするのではなく、具体的な使い方を思い浮かべてみましょう。
普段のお金の使い方からイメージすることで、お金の実態について身近に考えることができるはずです。
たとえば、500万円という金額で考えてみます。
現金ではほとんど目にする機会がなく、どれぐらいのサイズ感かピンとこない人もいるでしょう。
そこで「1人単価2万5千円の高級なレストランでのデート100回分」「2,000円のタクシーに2,500回乗れる」「豪華な結婚式1回分」など、いろいろな尺度で500万円の規模をイメージしてみましょう。
そうすることでお金のサイズ感について、頭の中で単に数字で捉えるよりも輪郭が見えてくるはずです。
では、お金の使い方を思い浮かべたところで、次に貯蓄や年収など、別の切り口で500万円という金額をイメージしてみましょう。
2,500回分のタクシーと考えるととても贅沢な使い方に感じたのに、年収としての500万円と考えると、一気に身近なサイズに感じる人も多いことでしょう。
あるいは貯蓄としての500万円は、現時点では大金ですが、決して現実味のない数字ではないと思う人も多いことでしょう。
このように同じ500万円なのに、見方を変えるだけで、お金の価値については大きく捉え方が変わってきます。
つまり、自分自身の考え方や付き合い方次第で、お金についてどう感じるかは人によって多種多様になります。
500万円あれば何ができるか
具体的に何ができるかイメージしてみましょう。
1)ハワイ旅行の渡航費50往復
時期によって飛行機のチケット料金は変動しますが、仮に片道5万円とすると50往復できます。
2)高級なレストランでのデート100回分
少し高級なレストランでは一人当たり1万円~3万円の支払いとなることも珍しくありません。
仮に2人で約5万円なら100回分のデートが楽しめます。
3)家賃6万円を約7年分
生活費の中で最も高額な部類となる家賃も、6万円程度なら約7年間住み続けることができます。
4)最新iPhone 50台
10万円前後のモデルもあり、気軽に買い替えできないiPhoneも50台買えます。
5)タクシー2駅分2,500回乗車
2駅分の距離をタクシーを利用するとして、その料金を2,000円とすれば2500回分になります。
1年で50回乗車するとして50年分に相当します。
車を所有するより安く済むかもしれません。
500万円というお金は多いか少ないか
〇金額の感じ方
500万円は大金ではありますが、同じ金額でも、もらう、貯める、使うなど、どのような角度から見るかによっては、大金に思えるけど意外と身近な金額など、感じ方は変わります。
普段から多角的にお金のサイズ感をイメージしてみるとよいでしょう。
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