価値観が変われば必要な知識も変わる
お金のイメージは時代とともに変わり、もしかしたら現在と100年後では、概念も付き合い方も全く異なっているかもしれません。
特に日本はお金に関する教育が遅れているといわれ、投資や資産運用に関する国民全体のリテラシーの低さが、多くの専門家から指摘されています。
この背景には、「投資は損するから手を出してはいけないもの」「汗を流して働いて得たお金こそがきれい」「節約が美徳」といった、戦後の高度経済成長期に醸成されたお金に対する非常に偏った価値観があります。
ただ、お金を働いて得た1万円も、資産運用で得た1万円もそれ自体の金額は同じです。
そこにきれいなお金、汚いお金といった分類は本来ありません。
使い方についても、豪華な高級車や腕時計に注ぎ込んで、その派手さを競うバブル期のような価値観は薄れつつあります。
このようにお金との向き合い方は大きく変わっているのに、お金に関する教育機会がまだまだ少ないのが実状です。
お金に縛られない人生を送るために、お金と正しく向き合う知識やスキルを身に付けていきましょう。
【Before】
これまでのお金のイメージ
- 大企業に就職すれば安定した収入が得られる
- 節約は美徳だ
- 額に汗して働いたお金は美しい
- 子どもが生まれたら学資保険に加入すべき
- マイホームを買えば一人前
- 資産運用はギャンブルのようなもの
- 住宅ローン以外の借金はしてはダメ
- お金の預け先は預貯金が1番
- 年収が上がらなければお金が貯められない
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【After】
これからのお金のイメージ
- 持ち運び可能な個人スキルの習得を意識している
- お金に働いてもらう考えを知っている
- 投資で得たお金も労働で得た賃金も重さは同じ
- 教育費を貯める選択肢は保険だけではない
- 住居にとらわれない人生設計
- お金は寝かせておくのではなく働かせる
- 何もしないという機会損失を避ける
- 年収アップと豊かさはイコールではない
人口減少でお金に対する向き合い方が変わる
高度経済成長期と違って終身雇用や年功序列の賃金制度が崩壊し、今後は人口減少で年金制度も危惧されています。
お金との付き合い方はすべての人にとって無視できない切実な課題となっています。
出典:総務省統計局「日本の統計2020 2-1 人口の推移と将来人口」(※2025年以降は推計)
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