資産形成のための投資|個人投資家にとって有利な投資である理由とは?
投資には、「趣味としての投資」と「資産形成のための投資」の2種類があります。
大切な資産を効率的に増やし、セカンドライフを豊かに過ごすには、「資産形成のための投資」が欠かせません。
この投資では、資産の成長が投資家の利益の源泉になります。
「資産形成のための投資」は、資産が値上がりするまで時間をかけられる個人投資家にとって、とても有利な投資方法です。
資産を効率的に増やし人生を豊かにする
投資には、「趣味としての投資」と「資産形成のための投資」の2種類があります。
「趣味としての投資」は、投資を楽しみたい、儲けたいというニーズで行うものです。
市場には、運用のプロである機関投資家と個人投資家の2人のプレイヤーが存在します。
機関投資家は、世界的な情報ネットワークを駆使した分析力や高度な投資技術などをもとに、多額の資金を投じて運用します。
一方、個人投資家は、自分で収集した情報をもとに限られた資金で運用します。
個人投資家は、情報量や資金量が圧倒的に劣る中で勝負しなければなりません。
「趣味としての投資」で利益を上げるには、専門家と戦う覚悟と情報収集などの努力が必要になります。
これに対して、「資産形成のための投資」は、大切な資産を効率的に増やし、人生を豊かにしたいというニーズで行うものです。
資産を無用なリスクに晒さないため、国内外の様々な資産を組み入れる国際分散投資を基本にします。
「資産形成のための投資」は、短い期間の値動きを捉えて利益を得ようとする「趣味としての投資」とは異なり、資産の成長を利益の源泉にするため、ある程度の時間が必要になります。
個人投資家は、狙いをつけた資産の価格が上昇するまで時間を気にせず待つことができますが、決まった期間で収益を上げなければならない機関投資家は、資産の長期保有がある程度制限されます。
「資産形成のための投資」は、時間を武器にできる個人投資家にとって、有利な投資といえます。
運用期間が長期間になれば、利息が利息を生む「複利効果」も味方にできるメリットもあります。
一度にまとめて投資しない生活資金をつぎ込まない
「資産形成のための投資」を、退場金を受け取ったタイミングで始めようと考える方も少なくありません。
これは、60歳で運転免許を取得し、その日の内に高速道路で運転するようなもので、とても危険な行為です。
運用においても、少ない金額から始めて、実際に体験することが大切で、投資商品を自分で選び、投資感覚に慣れることから始めるのがよいでしょう。
また、一度にまとめて投資しないことも大切なポイントです。
リーマン・ショックの前年に退職した方が退職金をまとめて投資し、その翌年に株式市場が大暴落して、保有株の価格が大幅に下がったことに耐えきれず、結果的に一番下がったときに売ってしまったケースが数多くありました。
その一方で、リーマン・ショックの翌年に退職し、退職金で投資した方は価格が安い時期に投資することができたため、大きな利益を上げることができました。
実際の運用では、このように1年の違いで明暗を分けてしまうことも少なくありません。
だからこそ、大切な資産は何度かに分けて投資するということが推奨されているのです。
すぐに使うことが決まっている生活資金をつぎ込まないことも、守って欲しいルールです。
市場で大きな下落があると、元の価格水準に戻るまで数年かかる場合もあるので、最低でも5年程度はそのままにできる資金で運用しましょう。
「趣味としての投資」と「資産形成のための投資」の比較
|
趣味としての投資 |
資産形成のための投資 |
ニーズ |
投資を楽しみたい・儲けたい |
セカンドライフを豊かに過ごしたい |
期間 |
短期 |
中期・長期 |
タイミング |
重視する |
できるだけ避ける |
資金の性格 |
無くなってもよい |
大きく減らせない |
リスク |
積極的に取る |
無用に取らない |
投資スタイル |
集中投資 |
分散投資 |
「趣味としての投資」で利益を上げるには、投資のスキルに優れる専門家と戦う覚悟と情報収集などの不断の努力が必要で、「資産形成のための投資」は、時間を武器にできる個人投資家にとって有利な投資といえます。
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