貯金できない50代|老後まで待ったなしの崖っぷちからのお金の貯め方

マネー全般

以前は50代になったら子育てがほぼ終わり、老後に向けて貯蓄をすることで何とか老後を迎えることができました。

しかし、最近ではこの従来の方法が通用せず、老後への不安を先送りして、経済的に自立できずに、生活保護など福祉のサポートがないと暮らしていけないような「下流老人」「老後破産」といった状況になる人が増えてきています。

このような人が増えたことでメディアがこの問題を取り上げ、老後不安はいっそう高まります。漠然とした不安を感じつつも、70代以上の親世代を見て「何とかなるだろう」と考える人は多いのです。

しかし、親世代とはお金を取り巻く環境が大きく異なっているので、危機感を持って行動しない限り、「何ともならない」のが現実です。誰にでも「下流老人」「老後破産」になる可能性があるのです。

貯蓄ができない理由とは?

親世代が経験した老後への備え方と何が違うのかを具体的に考えると以下の要因により、貯蓄ができない状況になっているといえそうです。

1.給与の手取り収入の減少

各種手当込みの額面の給与から所得税・住民税などの税金や厚生年金・健康保険などの社会保険料を差し引いた手取り収入が減少しています。税金や社会保険料の負担増の傾向は続いているため、手取り収入は毎年のように減り続けている。

特に2003年の改正で、ボーナスからまとまった額の厚生年金や健康保険の保険料が引かれるようになったため、それまでに比べ手取りが減ったと40~50代の人であれば実感していることでしょう。

また、手取りを減らす税制改正も相次ぎ、配偶者特別控除の一部廃止、年少扶養控除廃止などにより、所得税・住民税も負担増となっています。

このように税金や社会保険料の負担増で、毎年のように手取り収入は減っています。

2.超低金利で預金の利息が期待できない

70代以上の親世代が働き盛りだった頃の長期金利は1990年代前半までは4%以上、時には7%ほどもある水準でした。当時、お金を上手に増やした人は「金利が高くなったら、家中のお金をかき集めて郵便局の定額貯金か一時払い養老保険に預けた」ケースが多いのです。

値動きのある株式投資や投資信託などの投資は行わず、安全確実に10~15年かけて元本を2倍近く増やした親世代が多くいます。

親世代が貯蓄型保険好きなのは、こうした成功体験があるからです。貯蓄型保険は、契約時の予定利率によって有利、不利が決まります。現在は超低金利なので新規加入の貯蓄型保険はとても不利であると認識してください。

現在の超低金利が長引き、安全確実にお金を増やすことはできない状況においては、ほぼゼロ金利の預金に寝かしておくか、リスクをとって投資をするか、二者択一の状況になっています。

しかもリスクがある金融商品にチャレンジしようにも、50代以上の人は資金がないのが実情です。

3.教育費の高騰

今の大学生の2人に1人は貸与型の奨学金を借りている状況です。奨学金を借りる人が増えているのは複数の要因がありますが、特に学費が格段に高くなっていることは見逃せません。

 たとえば、現在60歳の人が大学に入学した昭和52年(1977年)の私立大学の授業料は年約25万円、入学金は約14万円です。(参考:文部科学省の公表データ 私立大学の平均額)。初年度は合計で39万円です。

最新のデータは平成28年(2016年)のもので、授業料の平均は約87.7万円、入学金は約25.3万円です。初年度は合計で113万円です。納付金は、40年間で3倍近く増えていますが、この間サラリーマンの給料は2倍程度しか上がっていません。

つまり、給料の伸び以上に教育費は上がっているということです。参考までに国立大学は昭和52年度で合計約16万円(授業料:約10万円、入学金:6万円)、平成28年度で合計約82万円(授業料:約54万円、入学金:約28万円)となっており、約5倍にもなっているのです。

4.高額な住宅ローン

「長引く超低金利」は、お金を増やすにはデメリットになりますが、借りるにはメリットといえます。しかし、住宅ローンにおいては必ずしもメリットだけではありません。

金利が低いと毎月の返済額が少なくなるため、たくさん借りることができ、身の丈以上の借入額になるリスクがあります。さらに当時の親世代のときよりも、長くローンを組むことができますがこれはデメリットが大きいです。

今の銀行ローンは最長35年、完済年齢80歳となっているため、この条件に住宅ローンを組むと毎月は返済が少なくてラクですが、その分確実に老後の生活に影響を及ぼすことになります。退職金で繰り上げ返済してしまうと、老後資金が減ってしまうためです。

5.バブル世代の50代は消費好き

バブル時期を知っている人は、他の世代と比べて格段に消費好きです。「クルマは持っていて当たり前」、「月に2回のゴルフは欠かせない」「部下や後輩におごるのは男の甲斐性」といった羽振りの良い男性は珍しくありません。

このような人でしっかり貯蓄できている人は見かけません。全方位的にお金を使う人は、貯蓄できるはずがありません。

自らコントロールできる教育費・住宅ローン・消費について見直す

このように50代を取り巻くお金の環境は厳しいです。それでも老後資金作りに本腰を入れねばなりません。税金や社会保険料の負担増、超低金利は「外的要因」なので、対策を立てるのは難しいです。

一方で教育費・住宅ローン・消費のしかたについては、自らコントロールできる余地があります。消費のしかたについては節約する意識の中で改善される見込みがあります。教育費は節約が難しいです。

子どもの将来を考えるとなかなか削ることができません。しかし、多くの家庭で教育費をかけすぎている傾向があります。お金をかけなければ、よい教育が受けられないと考えていませんか。

子どもには最低限必要な教育を受けさせながら、同時に老後の資金も貯めていく。過剰になっている教育費を見直せば、貯蓄ができます。

習い事、塾通い、通信教育、模試など、本当に必要なものかどうか、ただ何となくとか、周りもやっているからといった理由で出費しているものはありませんか。まずはそれから見直すとよいでしょう。

そして、子どもが高校生になった段階で進路を話し合い、学費を調べ、不足資金を試算します。足りないならどう賄うかを考えましょう。住宅ローンはたくさん借りないのが一番ですが、50代はすでにローンを抱えていることでしょう。

その場合はまず、定年を迎える60歳時点のローン残高を確認します。老後に負担を先送りしないにはどうするか、返済プランを考えることが肝心です。

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将来お金の不安をなくすためにできることとは?

将来的にお金の不安をなくすには、貯蓄を増やすことも大切ですが、ただ、貯蓄を漫然と続けているだけでは、お金が貯まることはあっても増えることはありません。足し算だけではなかなか資産は増えません。

貯蓄を始めることはもちろん悪いことではないし、大切なことですが、お金持ちは積極的に投資を行っていることを肝に銘じておく必要があります。

超低金利の時代に、2%、3%の金融商品を探そうとすれば、投資信託や株式といった投資商品にならざるを得ないでしょう。投資をすることはお金を増やす上では避けては通れないものと認識する必要があります。

平均寿命が延びてくると、定年退職後の収入を年金と貯蓄に依存するだけは不安を抱えながら生活することになります。投資で資産を増やすことが必要になってきます。お金の不安を解消して、老後を安心して暮らしていくために投資などにぜひ挑戦してみてください。

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「投資」というと、難しく感じたり、損をする可能性があったりすることから、敬遠されることも少なからずありますが、その仕組みをきちんと理解して、リスクを最小限に抑えることができれば、決して危険なものではありません。

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