【ここがポイント!】
- 約3,700の銘柄を市場で売買する投資
- 元本割れリスクがあり、その分リターンも大きい
- 銘柄選びと売買のタイミングが重要
株価の変動が利益になる
株は数ある投資の中でおそらく最もポピュラーなものです。
金融資産に関する調査でも、単身の人が資産の16.2%を株で運用しているというデータがあり、投資信託、債券、個人年金保険といった商品よりも比率が高くなっています。
株とは企業が資金調達などを目的に発行する有価証券で、国内の株式市場(東京株式市場)では、日々約3,700もの銘柄が取引されています。
証券会社に取引口座さえあれば、誰でも株の売買に参加できます。
市場で取引されている銘柄の中には、よく知る企業の株もあれば、聞いたこともない企業の株もあることでしょう。
その中から値上がりしそうな株を選び、期待通りの株価になったところで売却したり、または株主となり、企業が得た利益の一部を受け取ることによって利益を得るのが基本的なしくみです。
ただし、株価は常に変動しますので、上がると思った株価が下がることもあります。
最悪のケースとして、企業が倒産する可能性もあります。
そのため、下調べをした上での銘柄選びや売買のタイミングを見極めることが重要です。
投資資金の調整や値動きの確認といったリスク管理も必要になります。
ここが、預金や保険などとの大きな違いです。
元本割れの可能性があるため、仮に減ったとしても生活などに支障がないお金を投資することが大事です。
預金などよりも効率よく増やせる
株のように元本割れする可能性がある投資商品のことをリスク性商品といいます。
リスクは値上がりするかもしれず、値下がりするかもしれない不確実な状態のことで、リスクとリターンの大きさは同じです。
たとえば、銀行預金は元本割れする可能性がほとんどありませんので低リスクです。
その分、リターンであるリスクもほとんどつきません。
一方、株が半分になるかもしれませんが2倍になる可能性もあります。
そこが株の醍醐味で、投資スキルを高めることによって効率よくリターンを得ることができるのです。
株式投資のリターンは大きく2つに分けられます。
1つは株価の値上がりによって得られる売買益で、これをキャピタルゲインといいます。
株は、安く買って高く売るのが基本で、その差が利益になるということです。
もう一つは、株を保有することによって定期的に受け取る配当金や株主優待などで、これをインカムゲインといいます。
配当金などの受け取りは株主になった人の権利で、権利が確定する日に株を保有していると、平均2%の配当金を利益として受け取ることができます。
【用語解説】元本割れ
元本とは資産運用の元手となる金額、つまり金融商品を購入した金額のことです。
金融商品の価格が変動し、購入したときの金額を下回ることを元本割れといいます。
株式投資はメジャーな投資
金融資産の内訳(単身の人)は、預金が最も多く、次に有価証券が多くなっています。
有価証券の中では株の比率が大き(全体では資産の16%)、投資手段としては株はメジャーなものといえます。
【金融商品別構成比】
出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」[単身世帯調査](2020年)
どんな銘柄が売買できる?
日本最大の株式市場である東京証券取引所では3,769銘柄が売買されている(2021年4月15日現在)。
市場は平日9時から15時まで(昼休みあり)開き、誰でも自由に売買できます。
【上場会社数】
第一部 |
第二部 |
マザーズ |
JASDAQスタンダード |
JASDAQグロース |
Tokyo Pro Market |
合計 |
2,191(1) |
474(1) |
356(1) |
666(1) |
37(0) |
45(0) |
3,769(4) |
単位:社
※カッコ内は、うち外国会社
出典:日本取引所グループ
東証1部には日本を代表する大手企業が上場。
知名度や経営の安定性が高い企業が多く上場しています。
東証2部以下は専門性や成長性が高い企業が多く上場しているのが特徴です。
【株式投資のしくみ】
コメント