【ここがポイント!】
- 配当金は投資した株主への見返り
- 配当金がない銘柄もあり 配当金の平均は約2%
- 銘柄選択と売買判断では配当利回りの確認が大事
保有する株数に応じて配当金が受け取れる
配当金等による利益(インカムゲイン)は、株を保有する株主が定期的に得られる利益です。
企業は事業拡大のためなどに株を発行し、資金を調達します。
配当金はその見返りのようなもので、株を買った人に対し、利益の一部が支払われます。
配当金額は保有する株数に応じて変わり、たとえば、1株当たりの配当金が10円であれば、100株持つ人は1,000円、200株なら2,000円、1万株を持っている人は10万円の配当金が受け取れます。
ただし、国内市場(東京証券取引所)に上場している全ての銘柄に配当金があるわけではありません。
基本的には東証1部上場企業が配当金を出していることが多く、東証2部以下の市場に上場している企業では少なくなる傾向があります。
理由として、これから成長する企業は配当金を出すよりも、そのお金をさらなる事業投資に回した方が良いと判断するケースが多いためです。
逆に、定期的に配当金を出す大手企業などは、業績などが安定しているともいえますが、これから何倍にも成長する可能性は低いともいえます。
【配当金のしくみ】
配当金は保有する株数によって受け取り金額が変わります。(配当金×保有株数)
株価が上がると配当利回りは下がる
配当金の市場平均は大体年利2%ほどです。
投資の効率を高めるという点から見ると、配当金に対して株価が安い銘柄を選ぶことが1つのポイントとなります。
たとえば、株価1,000円の銘柄を100株買い、年2,000円の配当金が得られる場合、リターンは年2%になります。
これが前述した平均の数値で、この数値のことを配当利回り(%で表します)といいます。
配当利回りの特徴として、株価が下がると利回りが上がり(投資効率が良くなる)、株価が上がると利回りが下がります(投資効率が悪くなる)。
つまり、配当利回りが高ければ、配当金に対して株価が安いと判断できます。
そのため、銘柄選択や売買のタイミングを考える際には、証券会社の情報ページなどで配当利回りを確認することが大事です。
また、株価の変動によって配当利回りも変わりますので、利回りが低くなったタイミングで売却するといった戦略を立てることもできます。
配当利回りが低くなることは、株価が上がっているということですので、売却することによってキャピタルゲインが得られることが多いはずです。
また、配当金額は増えたり、減ったり、なくなったり、復活したりすることがあります。
投資家から見ると、配当金がもらえるのは嬉しいことですので、増配や復配は株価の上昇要因になります。
一方、配当金が少なくなるのは株価の下落要因です。
インカムゲイン狙いの投資家にとっては売る理由になります。
また、減配や無配転落は、経営や業績の悪化による場合が多いため、その点で警戒した株主が売ることにもつながります。
【配当利回りの計算】
配当利回りが下がるが株価が上がることによりキャピタルゲインが得られます。
その一方、株価が上がると配当利回りが下がります。
【配当の修正】
配当金は、企業の業績や戦略などによって変更されることがあります。
無配となった銘柄が再び配当金を出すケースもあります(復配)。
配当の修正情報も証券会社のウェブサイトなどで確認可能です。
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