【ここがポイント!】
- 少額投資可能なので予算に制限されにくい
- 個別銘柄の分析は不要
- 個人では売買しにくい海外の株などに投資可能
投資家から資金を集めて株や債券などで運用
投資信託にはビギナーにうれしいメリットがあり、それは少額で投資できることがその一つです。
株式投資と比べると、株は最低投資金額が高い銘柄があり、投資予算をオーバーしてしまうことがあります。
「業績が良さそうだ」「株価が上がりそうだ」と判断できたとしても、投資資金が足りなければ買えません。
つまり、投資先の選択肢が、予算の都合で限定されてしまうことがあるのです。
その点、投資信託は株と違い、価格ベースで投資するのではなく、金額ベースで投資するという特徴があるため、予算の制限を受けにくくなります。
複数の銘柄に投資するという投資信託の性質上、「この株が欲しい」と思った銘柄だけを買うことはできません。
ただ、最近の投資信託は多様化していますので、「欲しい」と思った銘柄が製造業なら、製造業に絞った投資信託を探すことができます。
【投資予算の制限を受けにくい】
〇株式投資
〇投資信託
株式投資(個別株への投資)では、1単元の価格が高いものに投資できないことがあります。
一方、投資信託は価格が低く設定されているため、投資機会をしっかりつかめます。
個別株では投資できなかった銘柄に間接的に投資することもできます。
分析の手間を抑えつつ投資範囲を広げられる
ビギナーにとっては、個人で株や債券の分析などをする必要がない点も大きなメリットといえます。
たとえば、株式投資の場合は、値上がりしそうな銘柄を選びます。
しかし、そのためには細かな情報収集や分析が必要です。
国内の株式市場だけでも約3,700種もの銘柄があり、外国株を含めると、その数は何倍にもなります。
この作業をビギナーが行うのは現実的とはいえません。
一方、投資信託はリスク・リターンに関する方針などを踏まえれば良いだけですので、手軽に始めることができます。
情報不足や分析力不足が原因で失敗する可能性も抑えることができます。
【ビギナーのハードル】
海外商品にも簡単に投資できる
投資先を探している人の中には、外国の株や債券に興味を持つ人もいるかもしれません。
アジアやアフリカの国・企業に注目するかもしれませんし、米国のIT企業に投資したいと考える人もいます。
投資対象を広げることは、リターンを得る可能性を広げることにつながります。
ただし、その場合は海外の経済状態や為替の値動きなどに関する知識が求められます。
銘柄によっては、個人で売買するのが難しかったり、売買の手続きが複雑で、ハードルが高いこともあります。
そのような時でも、例えば海外の株や債券等を組み入れる投資信託を利用すれば、個人としては特に手間をかけることなく投資することが可能です。
少額で投資でき、予算という制限がかかりにくいことに加えて、投資先の範囲についても制限がかかりにくくなるのです。
【用語解説】最低投資金額
株を1単元買うための金額のことで、単元は銘柄ごとに定めている売買の単位のことをいいます。
たとえば、株価100円、1単元100株の場合、最低投資金額は10万円となります。
コメント