【ここがポイント!】
- 積立方式なら着実に資産を増やせる
- 投資資金を増やして資産増加をスピードアップ
- 上がっても下がってもメリットがある
積立方式で投資資金を増やす
投資信託は時間(投資期間)を長く設定することで大きな利益が得られる可能性が高まります。
これに関連して、もうひとつ重要なポイントがあります。
それは投資信託をコツコツ積み立てることで、利益に影響する3要素の1つである投資資金を増やすことができるということです。
積立も時間を活用した投資手法のひとつです。
投資信託は少額で購入できるため、月々投資できる金額は小さくても、長く続けることで着実に資産(元本)が大きくなります。
また、積立によって投資資金が増えていくと、資産が増えるスピードも上がります。
たとえば、投資資金が10万円のときの利益は、利回りが5%だったとして5,000円です。
なかなか増えないと感じる人も多いと思いますが、100万円になれば利益は5万円になります。
投資の利益は「投資資金×利回り×投資期間」ですから、投資金額が増えるほど利益が大きくなり、資産が増えるスピードも上がっていきます。
月々1万円ずつ積み立てていく場合、100万円になるまで8年ほどかかりますが、月2万円なら4年、月3万円なら3年以内で到達します。
そのため、投資信託の積立では、長く続けることと、月々の積立額をなるべく増やすことが効果アップのポイントといえます。
【投資資金をコツコツ増やす】
時間をかければ積立方式で投資資金が増やせます。
月々投資できる金額に限りがあっても中長期で積み立てればまとまった資産になり、投資効果も大きくなります。
月々の積立額 |
投資資金 |
利益/年 |
10,000円 |
600,000円 |
18,000円 |
30,000円 |
1,800,000円 |
54,000円 |
利益を増やすには月々の積立額を増やすのが効果的です。
買うタイミングを分散する
積立でもうひとつ重要なのは、分散効果が働くことです。
コツコツ積み立てるということは、購入のタイミングを分散するということです。
そのため、投資先を分散するのと同じように、値動きの影響を受けにくくなります。
たとえば、月々1万円ずつ投資信託を買うとすると、1口1万円のときは1口買えますし、5,000円に下がった時は2口、2万円に上がったときは0.5口買うことになります(話をわかりやすくするため、値動きの幅を大きく、口数も簡略化しています)。
このような買い方をしていくことで、安くなったときに多く買い、高いときには少しだけ買うことができます。
投資の基本である「安く買って高く売る」の「安く買う」(安い時にたくさん買う、高いときには少ししか買わない)という作業が、積立によって自動的にできるわけです。
積み立てている投資信託が値下がりした場合、保有している投資信託の価値は下がります。
しかし、安く買えますことができます。
逆に、値上がりしたときは買います量が減りますが、保有している投資信託の価値が上がり、資産が増えているはずです。
結果として、積立をしている人にとっては、上がっても下がってもよい状態になります。
また、値動きに一喜一憂したり、値動きの動向を予測する必要もなくなるのもメリットです。
【分散投資効果を高める】
投資信託の場合は自動的に投資先が分散されます。
投資先の分散により、1つ1つの銘柄の値動きに影響を受けにくくなります。
また、投資信託の積立により分散投資効果がさらにアップします。
購入のタイミングを分散することで、日々の値動きの影響が小さくなります。
【安いときに多く買える】
投資信託の価格(基準価格)は常に変動します。
安いときを狙って買うのが理想的ですが、値動きを読むのは困難です。
積立であれば、高いときに買う量を減らし、安いときに増やすと言う調整が自動化できます。
【プチ知識】ドルコスト平均法
価格が変動する商品について、常に一定の金額で、定期的に購入していく方法です。
価格が安いときには購入量(口数)が増え、価格が高いときには購入量(口数)が減少します。
これによって、購入単価を平準化させることができます。
コメント