平均して手取りの2割を目標にコツコツ貯める
お金を一度に貯めることは難しいので、コツコツと貯めていきます。
では、収入のうちどれくらいを貯蓄に回せば良いのでしょうか。
一般的に各種統計から約2割程度といわれています。
まずは手取り年収の2割を目安に貯蓄を始めましょう。
貯蓄の内訳は大まかに現役時代の大きな支出のためと老後資金に半々に振り分けるイメージです。
貯まり具合を見ながら支出を考えます。
住宅の頭金や子どもの教育費などは貯めたお金から払い、老後資金も同時に貯めていきます。
長い人生に貯めやすい時期とそうでない時期があります。
平均で2割を貯めるのを目指すとよいでしょう。
手取り収入の2割を貯めるのが理想的
実際にやってみると大変かもしれませんが、夫婦共働きなら、2人合わせた手取りの2割を貯蓄目標にしましょう。
毎年、必ず2割を貯蓄しなくても、長いスパンで考え、教育費などが大変な時期は無理をせず1割にしたり、子どもの独立後は3割にするなど、柔軟に考えて貯めていきましょう。
【固定費】
毎月金額がある程度決まっている支出のことで、住居費(家賃、住宅ローン)、通信費、水道光熱費、一般保険料などがあります。
【流動費】
毎月金額が変わるものや不定期の支出のことで、食費、被服費、雑貨・衣料品、娯楽・交際費などがあります。
毎月の収入と支出がプラマイゼロならボーナスで貯めるなど、状況に応じて年単位で手取りの2割を貯蓄できるよう計画しましょう。
現役時代の大事なライフイベントの費用をまず確保
現役時代は結婚、出産、子どもの教育、住宅取得などライフイベントに応じての大きな支出があります。
それぞれのライフイベントにどのくらいの支出が必要なのかを知っておき、いつまでにいくら貯めるという自分の貯蓄目標を決めましょう。
出典:
【結婚】リクルートブライダル総研「結婚トレンド調査2019」
【子どもの教育】文部科学省「平成30年度子供の学習費調査の結果について」ほか
【出産】公益社団法人 国民健康保険中央会「出産費用 平成28年度」
【住宅取得】住宅金融支援機構「2019年度フラット35利用者調査」
老後資金として2000万円以上の貯蓄が必要?
65歳で仕事を辞めて年金生活に入った場合、老後資金としてどのくらい貯めておけば安心なのでしょうか。
90歳まで生きると仮定して、65歳以降の生活費や収入額の平均的水準をもとに試算すると以下のようになります。
出典:総務省「家計調査年報(家計収支編)2019年(令和元年)」
※支出の部分では病気や介護の費用や家の修繕費なども必要になることがあります。
予備費として300万円~1000万円くらいはプラスして考えておくとよいでしょう。
※収入の部分では退職金がある場合、収入総額が増えます。
たとえば、1000万円の退職金をもらった場合、65歳以降の収入総額は6700万円となり、必要となる貯蓄額もその分、減ることになります。
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