お金は生きていくために欠かせない「暮らしの道具」
お金は社会で生きていくためになくてはならないものです。
たとえば、衣食住の必需品はもちろん、自分の楽しみのために使いたい、病気やケガなどのときも暮らしに困らないようにしたい、老後も充実した人生を送りたいと多くの人が思っているはずです。
そうした思いに近づき、自分らしい人生を実現する「暮らしの道具」がお金です。
しかし、道具がその機能と扱い方を知らないまま闇雲に使ってもうまくいきません。
お金も同じで、機能とは扱い方をしっかり知ることで、より有意義に活用することができます。
つまり、自分らしい人生を実現するためには、「お金の活用力=金融リテラシー」を若いうちから身につけておくことが大切なのです。
知識だけでなく判断力・行動力も大事
まずは「稼ぐ」「納める」「貯める」「使う」「備える」「増やす」というお金の6つの機能を把握しましょう。
具体的にお金との付き合い方を知ることで、お金の知識を得るだけでなく、適切に判断し行動する力も高まります。
特に現在は、自分のお金を得る時点で、働き方や仕事の成果による収入の差が大きくなっています。
銀行預金の金利は低いままです。
老後の年金の給付水準の低下も懸念されています。
また、プリペイドカードや電子マネーの普及、仮想通貨の登場などにより、お金自体の形も変わってきています。
そうした時代の変化に対応して生きていくには、金融リテラシーが今まで以上に重要です。
お金の6つの機能
お金の役割は、稼いで使うだけではありません。
社会の中で果たしている役割、影響力などについて考えてみましょう。
1.稼ぐ
生きていくには、まず自分の能力を生かして働き、お金を稼ぐことが基本です。
お金を稼ぐ方法や働き方と収入との関係について知識を身につけましょう。
2.納める
稼いだお金から、社会を維持するための費用として税金を納めます。
税金のしくみを知り、税金の使い道にも興味を持ちましょう。
3.貯める
稼いだお金は、銀行口座などに財産として貯めておくことができます。
効率的な貯め方を実践するとともに、貯めるため家計の工夫も大切です。
4.使う
生活必需品の確保のためだけでなく、趣味や楽しみのためにも使うお金が必要です。
子どもの教育や住宅取得など、将来に使う金額も把握しましょう。
5.備える
税金や保険料を使って、老後や病気、収入源などに社会全体で備えるのが社会保障です。
しくみを理解し、自分で備える方法も知っておきましょう。
6.増やす
お金は運用によって100万円が105万円になるなど、増やすことができます。
さまざまな投資方法のメリットとデメリットを知っておきましょう。
コメント