投資のまとめ|自分にあった運用商品の選び方や資産運用コツとは?

投資のしかた

資産運用におけるリスクとは「危険」という意味ではなく、「結果が不確実であること」を意味し、予想される収益や損失(リターン)の振れ幅、変動のことを指します。

リスクとリターンは正の相関関係にあり、収益が大きいほど、その収益の振れ幅が大きくなるという傾向があります。これを聞くと、難しそう・リスクが高く怖いと感じる人が多いかもしれません。

しかし、収入が増えないのに物価が上がっている現状を考えると、自分のお金に働いてもらうという資産運用するという発想が必要になってきます。

はじめて資産運用したい人にオススメの金融商品とは

はじめて資産運用に挑戦する人に向けて、手軽に行える金融商品を紹介します。収入が少なくてできない、若いころから始めていないからできないと思うかもしれませんが、40代・50代であっても決して遅くはありません。資産運用はいつからでも少額から始められます。

1.積立型投資信託

積立型の投資信託の大きな特徴として、1,000円から積み立てを行えるため、株式投資やFXなどの他の投資手法と比べて、投資初心者の人でも始めやすい投資手法だといえます。

また、積立型投資信託は運用のプロに投資を委託することで、大幅に資産を減らしてしまうリスクを低減させることが期待でき、毎月自動で一定額の積立を行うことで、投資の手間を最小限に資産作りを行えるメリットもあります。

2.定期預金

投資信託や株などの資産運用に抵抗があるという人向けには、元本保証の定期預金がオススメです。預金保険制度の対象であるため、万が一金融機関が破綻した場合でも、同一銀行内で預け入れた元本1,000万円までと、その利息は保護されることになります。

普通預金に預けっぱなしよりも、利息はお得です。なお、定期預金といえば、ある程度まとまったお金がなければ預けられないというイメージはありますが、1,000円からといった意外にも少額からでも預けられる金融商品です。

3.個人向け国債

安全性の高い金融商品の1つが個人向け国債で、国が発行する低リスクの債券です。個人向け国債というのは、個人の国債保有を促進するために導入された商品です。1万円単位で始められ、中途換金もできるなど、個人でも購入しやすいよう様々な工夫がされています。

個人向け国債には、金利が半年ごとに見直される「変動10年」と、満期まで金利が変わらない「固定5年」「固定3年」の3種類があります。また、発行は毎月ごとに、そして年12回も行われています。

多くの証券会社や銀行、そして郵便局で購入できるため、利便性も高いといえます。低金利が続いていますが、安全に資産運用したい人は候補の1つになります。ただし、国の信用リスクについては、考えておく必要があります。

4.株・ETF(上場投資信託)

株やETFなどでの資産運用は、難しくてリスクが高いと思う人も多いでしょうが、1万円前後の少額から始めることができます。初心者が上手に運用し資産を得ることは容易ではありません。

しかし、基礎知識や基本を押さえておけば、初心者でもきちんと資産を作ることが可能です。株は保持していることで優待や配当金などが安定的に得ることができ、値上がり益による収益が見込めます。

ETFは投資信託と株の両方のメリットを併せ持っています。株の初心者にもオススメできる金融商品です。

5.確定拠出年金【iDeCo(イデコ)】

確定拠出年金は将来に備えるための自分でつくる年金として老後のお金を準備したい人にお得な資産運用方法です。

自分自身で毎月一定額を積み立てていき、原則60歳以降に受け取るしくみです。個人型の

iDeCo(イデコ)のメリットは、将来に備えつつ、節税できることで、積立時、運用時、受取時の3つの税制優遇が受けられるため、お得な運用方法となっています。

運用する商品は、投資信託のほか、預金や保険といった元本確保型も選択ができて、複数商品を組み合わせることも可能です。

6.つみたてNISA

つみたてNISAは投資信託を毎月定額を積み立てることができます。少額からコツコツ積み立てて投資を行う人を、税金面で手厚くバックアップ。

手数料が割安なものがラインナップされており、投資による値上がり益や配当金・分配金にかかる税金が非課税であり、また非課税期間が20年と長く、積立に特化しているのが特長です。

積立額の上限は年間40万円、つみたてNISAと一般のNISA(少額投資非課税制度)は同じ年に同時に買い付けできないという注意点があります。

無理のない資産運用とは

投資の成果は元本(投資金額)・利回り・時間(運用期間)によって変わります。20代・30代の人は、運用期間を長く取ることができますのでコツコツ投資していくと良いでしょう。

また、40代・50代の人であれば、運用期間は短くても、投資に回せる余裕資金が増しますので、少し多めに投資していくのも良いでしょう。

同じ目標額を達成するにしても、同じ積立金額であれば運用期間が長いほど低い利回りでの運用が可能になります。

また、同じ利回りなら運用期間が長いほど少ない積立金額での運用が可能になります。時間を味方にして無理のない資産運用を行いましょう。

自分に合った運用商品の選び方

どのような運用商品であっても、リスクをゼロにすることができません。自分がどの程度リスクを許容できるのか、あらかじめ知っておくことが必要になります。リスク許容度は、投資経験やライフステージ、マネープラン等により一人一人異なります。

自分のリスク許容度に応じた商品を選択しましょう。自分の資産総額を確認したら、資金の目的と役割に応じて分類します。リスク許容度を踏まえつつ、それぞれの資金の使い道に適した商品を選択することが大切です。

たとえば、使いたいときにすぐに出したい資金は流動性(使う)を重視して、「普通預金」を選択する。数年後に使う予定のある資金は安全性(貯める)を重視して、「定期預金」や「国債」など選択する。

当面使う予定がなく、長期投資が可能な資金は収益性(増やす)を重視して、「株」や「投資信託」などを選択するとよいでしょう。

資産運用のコツとは

時間分散を考慮した資産の分散を長期期間行うことで投資資産全体のリスクを低減させる効果が期待できます。

1.資産の分散

値動きの異なる複数の資産に分散して投資することで収益の安定化が期待できます。

2.時間の分散

積立投資のように定期的に一定の金額を投資する方法は、リスクの低減に役立ちます。投資信託を積み立て投資で購入する場合、基準価格が低い時は購入口数が多くなり、逆に高い時には購入口数が少なくなります。

このことにより、平均購入価格を引き下げる効果が期待できます。

3.長期保有

短期的にはリスクが大きくても、長期間分散投資をすることでリスクが小さくなり、結果として安定的な収益の確保は期待できます。

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