退職金運用は焦らず冷静に!|専用定期預金に預けてからじっくり検討する

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定年退職をして退職金を受け取ったら、その運用方法を検討する必要がありますが、その金額の大きさからも、退職金の使い道に困るという人も少なくありません。退職金を受け取ったタイミングでやってくるのが銀行の営業マンです。

定期預金や投資信託など様々な「退職金運用プラン」を提案してきます。プロにお任せして大丈夫なのでしょうか。

退職金は受け取ってすぐに運用しない

退職金を受け取っても、すぐに資産運用をしようと焦る必要は全くありません。運用を始めるのが数日いや数ヶ月遅れたところで、老後の資産に数百万円も差が出ることは無いからです。

むしろ問題は、運用を焦るあまり、「投資資金を回しすぎた」、「ハイリスクの商品に投資してしまった」という間違いを犯すことです。退職金の運用は失敗しないことが第一です。失敗すると取り戻す時間や収入を確保するのは難しいからです。

焦らず冷静になるために、まずは退職金を対象とする「退職金専用定期預金」にお金を入れることをお勧めします。金融機関で資産運用に関する相談をする前に、セカンドライフの過ごし方をじっくり考える時間を作ることができます。

退職金専用定期預金とは

退職金専用定期預金は、大手銀行のほか、地方銀行や信用金庫などで取り扱っており、退職金を受け取った人だけが利用できます。

銀行によって違いはありますが、退職金を受け取ってから3ヶ月から1年以内に預け入れることが条件で、預入期間は1~3ヶ月と短いものがほとんどです。金利は年0.5~1.0%前後です。通常の定期預金の50~100倍の高金利が魅力です。

具体的な例として、三井住友銀行の「SMBC退職金運用プラン」」(2017年8月現在)を紹介します。

これは退職金を受け取ってから1年以内の申し込み限定で、円定期預金の金利が優遇される商品です。退職金を同行へ入金するか、他行から預け替えることが条件です。預けられる金額は、500万円以上から受け取った退職金の金額までです。最初の3ヶ月は初回特別金利の0.5%が適用され、その後は通常の定期預金と同じ金利になります。中途解約した場合、特別金利は適用されません。

銀行預金は1000万円+その利息は預金保険によって保護されますが、それを超えた分は保護されません。退職金の運用という場合、2000万円、3000万円といったようにペイオフの上限を超えている方も少なくないかと思います。念のため注意しましよう。

預け入れは1人1回に限られ、預け入れのときには「退職所得の源泉徴収票」等の退職金の入金を確認できる書類(原本)、退職金お受取口座の預金通帳の提示が必要になります。

このような退職金専用定期預金に預けている間に、セカンドライフの過ごし方を具体的に考えましょう。

退職金専用定期預金の複数回利用

3ヶ月で具体的なプランが決まらなければ、他の金融機関の専用定期預金に預け替えることもできます。

「1人1回」の利用制限があっても、別の銀行に預けることは問題ありません。手間はかかりますが、高金利を得られ、じっくり考える時間も確保できるのですから、利用しない手はありません。

大抵の退職金専用の定期預金は「3カ月」が満期になっているものが多いです。「6カ月」「12ヶ月」というものもあるようですが、まだ少数です。また、この定期に預けられるのは退職後(退職金支給後)1年間だけとなっているところが多いです。

これを利用すれば、銀行を転々とさせれば最大で4回まで高金利のキャンペーン定期預金を活用することができるということになります。銀行側もおとり商品だということを理解した上でやっているキャンペーンなのですから、預金者としてはそれを合理的に活用するのは決して悪いことではありません。

ちなみに、最後の4回目はできるだけ満期が長い退職者用定期預金に預け入れをすると長期間、退職金を有利に運用することができます。

退職金の運用は焦らず冷静に

専用定期預金に預けている間は、夫婦で旅行に行くのも良いでしょう。セカンドライフの資金繰りを考えた際、厳しめのプランができてしまうと、退職記念の旅行などに行きにくくなるケースが多々あるからです。

金融機関には様々な退職金運用プランが用意されていますが、退職直後は円定期預金に留めておきましょう。円定期預金と外貨預金、投資信託を組み合わせたセットプランは、セカンドライフの過ごし方が決まった人向けです。

退職金はとりあえず短期運用を考える

銀行の窓口では、退職金の運用先としてNISA口座開設や投資信託、個人年金保険を勧める傾向にあります。

セカンドライフの生活を支える大切な退職金です。老後のスタイルがしっかり固まって、退職金の使い道が明確になるまでは、長期運用やリスクのある金融商品は避けたほうが無難です。退職してからしばらくの間は短期間の退職金専用定期預金で運用しながら、自分のセカンドライフにあった運用方法を考えます。無理にリスクの高い金融商品を選定する必要はありません。

預入先を地方銀行や信用金庫にまで拡大すると、意外な「掘り出しもの預金」が見つかる可能性があります。さらに、年金受取と組み合わせるとより高い金利をゲットできることもあります。退職後は地元の金融機関との取引を考えるチャンスかもしれません。

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将来お金の不安をなくすためにできることとは?

将来的にお金の不安をなくすには、貯蓄を増やすことも大切ですが、ただ、貯蓄を漫然と続けているだけでは、お金が貯まることはあっても増えることはありません。足し算だけではなかなか資産は増えません。

貯蓄を始めることはもちろん悪いことではないし、大切なことですが、お金持ちは積極的に投資を行っていることを肝に銘じておく必要があります。

超低金利の時代に、2%、3%の金融商品を探そうとすれば、投資信託や株式といった投資商品にならざるを得ないでしょう。投資をすることはお金を増やす上では避けては通れないものと認識する必要があります。

平均寿命が延びてくると、定年退職後の収入を年金と貯蓄に依存するだけは不安を抱えながら生活することになります。投資で資産を増やすことが必要になってきます。お金の不安を解消して、老後を安心して暮らしていくために投資などにぜひ挑戦してみてください。

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「投資」というと、難しく感じたり、損をする可能性があったりすることから、敬遠されることも少なからずありますが、その仕組みをきちんと理解して、リスクを最小限に抑えることができれば、決して危険なものではありません。

ここで紹介したもの以外にも資産を増やすのに適した方法があります。

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