お金はどこから出すのか 自分の性格も確認
お金を増える可能性がある反面、減ることもあるのが投資です。
投資は、緊急時の予備資金が貯まっている場合に行うもので、毎月の収支がギリギリで、貯蓄がない人にはオススメできません。
投資に回すお金の方法としては、余裕資金や、時間をかけて貯めながら増やしていきたい老後資金が挙げられます。
投資といっても、種類によりリスクが異なります。
また、自分のお金が1円でも減るのは耐えられない、5%くらいの値下がりなら元に戻るまで待てるなど、値動きの感覚は人それぞれです。
お金を増やす目的と、投資先のリスクが自分の性格に合っているかは事前確認が必要になります。
投資を始める前にチェック
自分が投資に向いているかどうか、投資を始める前に自己チェックをしましょう。
□緊急時の予備資金は貯まっているか(生活費の3~6ヶ月分)
□毎月の収支余裕はあるか
□一時的に株式や不動産などの評価が下がったときに耐えられるか
3つ全部に当てはまるなら、どんな投資をするか考えよう。
チェックが1つか2つの場合は、まずは投資の勉強から始めるとよいでしょう。
投資には使っていいお金とダメなお金がある
どのような資金が投資していいお金なのか確認しましょう。
分類 |
生活資金・予備資金 |
教育資金・住宅資金 |
余裕資金・老後資金 |
目的 |
日常生活を送るための生活費や入院・失業など突発的な出費に備えるお金。 予備資金は生活費の3~6ヶ月分が目安。 |
子どものための教育資金、住宅購入の頭金など、現役時代の大きな支出用の資金。 |
すぐには使う予定のない余裕資金や10年以上先に必要で、リスクがあっても増やしたい老後資金。 |
運用方針 |
投資NG |
低リスクの投資はOK |
投資に最適! |
運用先 |
銀行の普通預金、貯蓄預金 |
個人向け国債、低リスクの投資信託 |
個人向け国債、株式、 投資信託など |
投資で増えたお金の分だけ税金がかかる
増えた分は収入とみなされ、所得税・住民税などがかかります。
利益が出なければ税金はかかりません。
1.利益にかかる税金
税金の計算方法は以下のように行います。
(投資による利益額) × 20.315%(※) = 税金額
※所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%
ただし、復興特別所得税は2037年12月31日迄
2.「利益」と「損失」両方が生じた場合の税金は?
株式、投資信託、特定公社債などは、利益と損失が両方生じれば、税金がかからない場合があります。
たとえば、2つの株に投資して、1つは20万円の利益、もう一つが30万円の損失が出たとすると、この場合は利益が-10万円(損失10万円)となります。
損益通算で利益が0円以下の場合は税金がかかりません。
3.株式などの損失は3年間繰越控除できる
損益通算をした結果、損失が残っているときは、その損失を翌年以降の利益からも差し引くことができます。
これを繰越控除といいます。
繰越控除は翌年以降の3年間に渡って可能です。
なお、NISAや確定拠出年金の損益は、他の投資と通算できないので注意しましょう。
損失が出て損益通算が可能な時は、忘れずに確定申告をしましょう。
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