複数の投資先を組み合わせて時々見直しを
投資商品はたくさんあるので、どれを選ぶか迷ってしまうことでしょう。
投資の原点は、企業の債券や株式を買って応援することです。
結果として企業の収益の一部を受け取ります。
私生活を充実させながら仕事をして、預金より高めの金利を目指して投資に取り組もうという場合は、複数の債券や株式が組み入れられた投資信託から自分に合うものを選び、積立にするのがオススメです。
運用商品は1つだけでなく、たとえば、個人向け向け国債と投資信託を組み合わせるなど、複数持つとリスクが分散されます。
一度買った後も、年齢や生活状況に応じて、ときどき投資先の見直しを行いましょう。
自分に合った投資先を選ぶ
何が自分に合った投資なのか、チャートでチェックしてみましょう。
下のチャートは考え方の一例です。
自分の収入状況や性格なども考慮して、投資先を選ぶとよいでしょう。
投資商品・投資用口座の種類と特徴
個人が投資できる主な投資先です。
積立型・一括型・レバレッジ型に分けています。
下の表の「確定拠出年金」、「NISA」、「つみたてNISA」の3種類は、専用の口座を開いて商品を選び、投資するものです。
- 積立型:毎月、一定の金額で買い増していく。
- 一括型:一度に購入する。
- レバレッジ型:元本の何倍かの取引ができる。
※外貨預金は積立にできる金融機関もある。
種類 |
特徴 |
取り扱い |
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債券 ☞関連記事 |
債券ごとに期間と金利が決まっている。 発行する国や企業に何事もなければ、安全性が高い。 |
証券会社、一部の銀行(個人向け国債のみ) |
一括 |
投資信託 ☞関連記事 |
運用会社が投資方針を決めて、複数の債券や株式を組み合わせて購入する。 種類が多くさまざまなタイプが選べる。 |
銀行、証券会社 |
積立、一括 |
株式 ☞関連記事 |
証券取引所に上場された株式を時価で購入し、配当金や値上がり益をもらう。 値動きが大きい。 |
証券会社 |
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外貨預金 ☞関連記事 |
お金を外貨に替えて預金する。 預入時より円安になればお金が増えるが、円高になると元本割れのリスクがある。 |
銀行 |
一括 |
REIT (不動産投資信託) ☞関連記事 |
不動産に投資する投資信託。 家賃収入などを元に分配金が出る。 |
証券会社 |
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不動産 (現物) ☞関連記事 |
アパートなどを購入し家賃収入を得る。 高額な資金が必要で、さまざまな経費もかかる。 |
不動産業者 |
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確定拠出年金 ☞関連記事 |
企業が導入する企業型と個人が自分の意思で利用する個人型がある。 |
企業型は勤務先、個人型は銀行、証券会社、保険会社など |
積立 |
NISA ☞関連記事 |
専用口座を開くと株式や投資信託を購入できる。 投資の利益にかかる税金が非課税になる。 |
証券会社、銀行 |
積立、一括 |
つみたてNISA ☞関連記事 |
投資信託の積立ができて、利益が非課税になる専用口座。 非課税枠は年40万円の20年間。 |
銀行、証券会社など |
積立 |
金(GOLD) ☞関連記事 |
金を持っていても利息がつかないが、金価格の変動により利益や損失が決まる。 |
地金商、鉱山会社、商社、銀行、一部の証券会社など |
積立、一括 |
FX ☞関連記事 |
外貨の売買を行い、購入時と売却時の為替の差で損益が決まる。 最大25倍までレバレッジをかけられ、リスクが高い。 |
FX業者、証券会社、一部の銀行 |
レバレッジ |
投資のリスクを減らす3つの方法
投資のリスクを軽減するために、次の3つのポイントを押さえておきましょう。
1.複数の投資先の分散する
株と債券、異なる業界の株など、値動きが異なる複数の投資先に分散することで、全体として値動きのブレ幅を小さくできる。
2.何度かに分けて買う
値動きするものは、一度に買うのではなく何回かに分けて買うと、いろいろな価格で買える。
3.長期で取り組む
長いスパンで見て、一旦値下がりしても、価格が元に戻るまで待つ。
投資にはどんなリスクがあるのか?
元本が変動しない預金とは違い、投資商品は元本の評価額が値動きします。
値動きの幅を「リスク」といいます。
大きなリターンを期待するなら、リスクも大きくなることを知った上で投資商品を選ぶことが大切です。
外国の債券や株式、それらを含む投資信託なら、いずれも為替変動により価格が変動する「為替変動リスク」があります。
【債券】
○金利変動リスク
金利が上がると、債券価格が下がる。
○信用リスク
債券を発行する国や企業が財政難や経営不振により、利息や元本を払えなくなる可能性がある。
【投資信託】
○金利変動リスク、信用リスク、価格変動リスクなど
何に投資する投資信託なのかにより、それぞれのリスクがある。
【株式】
○価格変動リスク
株式を発行する企業の業績や景気の動向によって、株価が変動する。
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