投資のやり方|リスクを最小に抑えながら着実にお金を増やす方法とは?

投資のしかた

大切なお金が減る可能性のある投資だからこそ、リスクを最小限に抑えて、着実に増やす方法を学んでいきましょう。

長期スパンで購入タイミングと投資先を分散する

投資は預金などと比べると、元本が割れるリスクがありますが、そのリスクを最小限に抑える方法は存在します。

考えられる方法としては、主に3つあります。ひとつずつ順番に、確認していきましょう。

まず1つ目が、購入するタイミングを分けることです。

投資信託の値動きは、日々変動しています。

同じ予算でも、日によって購入金額が安いときと、高いときがあります。

安く購入して高く売ることができれば、その差が利益となります。

ただ、投資初心者には、いつが安いかを見極めるのは至難の業といえます。

そこで一度に購入するのではなく、複数回に分けて購入することで、平均購入価格を安定させることができます。

ポイントとしては、毎回一定額で購入することです。

たとえば、投資信託の取引単位は口数で表されますが、10,000口あたり10,000円だった投資信託が10,000口あたり5,000円まで価格が下げれば、口数を多く買うことができます。

また、購入タイミングを分ける際は、毎月の給料から天引きする設定にしておくことで、投資を無理なく続けることができます。

2つ目は、投資先を分散させることです。

投資の世界には「卵はひとつのカゴに盛るな」という格言があり、複数のカゴに卵を盛っていれば、ひとつを落としても、ほかのカゴにある卵は割れることはありません。

このようなことから、複数のカゴに分けて購入することでリスクを分散させた方が良いという考えが浸透しています。

その点、投資信託は、1つの商品を購入すれば間接的に複数の国や地域の株式などに分散して投資することができます。

最後の3つめは、長期で取り組むということです。

仮に購入した商品が大きく値を下げることがあったとしても、回復する期間を十分に持つことができます。

リスクを減らして着実にお金を増やす方法とは?

基本的には投資先と購入タイミングの分散で長期の投資に取り組むスタンスをとります。

1.購入するタイミングを分ける

タイミングをずらすことで購入価格が安定する

購入タイミング

購入するタイミングをずらすと、値動きに左右されることなく、平均購入価格が安定します。

2.購入するときのポイントは2つ

(1)毎回一定額で購入する

 

定額購入

たとえば、10,000口あたり10,000円だった投資信託の値段が半額の5,000円に下がれば、同じ金額で20,000口購入できることになります。

(2)自然と購入するしくみをつくる

 

定額購入のしくみ

投資を続けるコツは、可能な限りしくみ化してしまうことです。

給料から自動で天引きされるように、あらかじめ設定しておきましょう。

2.投資先を分散する

投資対象を多様化させることで、資産運用に伴う価格変動リスクを低減させます。

すべての資金をひとつの金融資産に集中させると、運用がうまくいかなかった場合にはマイナス影響が資産全体に及びます。

けれども、値動きの異なる複数の資産に分散させれば、リスクを分散しながら、安定的な収益を期待することができます。

具体的な分散の方法は、大きく分けて、「国内外の国や地域」、「株式や債券など商品」、「円やドルなどの通貨」で分けるといった、3つの考え方があります。

(1)地域の分散

分散投資(国・地域)

国内と海外、新興国と先進国、欧州とアジアなど、投資先を複数にします。

外国株式や外国債券に投資したり、外国の株式や債券で運用する投資信託を利用することでも、地域の分散を実践できます。

(2)商品の分散

分散投資(商品)

株式、債券、投資信託、年金・保険、預貯金など、投資先を複数にします。

また、「バランス型」など国内外の株式や債券等に幅広く投資する投資信託を利用することでも、国際分散投資になります。

(3)通貨の分散

分散投資(通貨)

円、米ドル、豪ドル、トルコリラ、南アフリカランドなど、投資先を複数にします。

外貨への投資は、外貨建てMMFや外貨建て商品を購入することでも手軽に実践できます。

3.長期で取り組む

長期投資

参考:「分散投資で安定した長期投資をはじめよう」(SMBC日興証券)

※上記は過去の実績およびシミュレーションの結果であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。また、シミュレーションについては、手数料、税金等は考慮しておりません。

上図で示すように長期投資をすることで1年あたりのリスクを抑えた運用が可能になります。

振れ幅の大きな資産に投資を行う時には、この効果が重要な役割を果たすことが期待できます。

投資期間が1年の場合、年平均収益率の振れ幅が非常に大きくなっていますが、一方で投資期間が長くなるにつれて、年平均収益率の振れ幅は小さくなっていきます。

投資期間が短いと大きく上昇するタイミングに当たれば投資収益率は高くなり、逆に大きく下落すれば、投資収益率は低くなります。

投資期間を長く取れば、期間中に上昇局面や下落局面が複数回含まれても、それらがならされ、年平均収益率の振れ幅は安定化します。

投資を行ううえでリスクは付きもので、投資の世界では「リスク」はリターンの不確実性(変動幅)を表します。

さまざまな要因によってリターンは変動し、その変動幅の大きさがリスクになりますが、長期投資を行うことで、1年あたりのリスクを抑えた運用が可能となります。

投資におけるリスクを抑えたいなら、長期投資が重要な選択となります。

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