「普段使い」と「貯めて増やす」で銀行を使い分ける
会社員なら給料が振り込まれる銀行(個人事業者なら仕事の報酬が振り込まれる銀行)と公共料金やクレジットカード代金など、毎月の引き落としをする銀行は同じにすると便利です。
銀行間でお金を動かすには、ATMを使って現金を入出金するか、振り込みをすることになります。
いずれも、手間がかかる上、手数料がかかる可能性もあるからです。
お金を貯めるには、「普段使い」する銀行とは別に「貯めて増やす」銀行を持って活用するのがオススメです。
銀行にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴があります。
自分に合う銀行を便利に使い、効率的に貯めましょう。
「普段使い」の給与振込銀行と「貯めて増やす」ための銀行の2つを持つ
給与振込を指定して生活用に使う銀行と、貯めて増やすための銀行を使い分けると金銭管理がスムーズです。
1.「給与振込」兼「引き落とし」銀行
自分で給与振込銀行を指定できるなら、後述する5つのポイントをチェックして使いやすい銀行を選びます。
普段の生活費は、この銀行から引き落とします。
2.貯めて増やす銀行
給与振込銀行と連携するためには、無料で利用できるATMを確認します。
預金金利が高く、投資信託などの品揃えが豊富なところを選びます。
貯めて増やす銀行としては、インターネット専業銀行や地方銀行のインターネット支店がオススメです。
いずれも金利が高く、インターネット専業銀行なら投資信託商品も豊富にあります。
銀行の種類
利用方法や生活環境などで、有利に使いこなせる銀行は異なります。
目的に合わせて選びましょう。
種類 |
特徴 |
向いている人・利用方法 |
取扱商品・サービス |
用途 |
都市銀行 |
都市部を中心に全国に支店がある。 幅広い銀行サービスを提供。 |
都市部に住む会社員。 給与振り込み銀行に利用。 |
預金、ローン、投資信託、保険、公共料金の引き落としなど。 |
普段使い・貯めて増やす |
地方銀行 |
県庁所在地などに本店、周辺に支店がある地域密着型。 |
地方都市に住む会社員・個人事業主。 給与振込銀行に利用。 |
預金、ローン、投資信託、保険、公共料金の引き落としなど。 |
普段使い・貯めて増やす |
ゆうちょ銀行 |
全国展開。 郵便局もゆうちょ銀行の窓口として利用。 |
会社員、個人事業主、主婦など立場にかかわらず便利に使える。 |
預金を中心に、個人向け国債、投資信託など。 |
普段使い・貯めて増やす |
ネット銀行(インターネット専業銀行) |
原則として店舗は無くインターネットで取引。 通帳は発行されない。 手数料が安い。 |
PCやスマホを使ったネット利用に抵抗のない人。 住まいの場所を問わない。 時間にとらわれない。 |
金利の高いネット定期、外貨預金、投資信託、住宅ローンなど。 |
貯めて増やす |
流通系の銀行 |
大手のスーパーやコンビニなどが参入。 グループの施設などに店舗を設置、またはATMを設置するなどして展開。 独自の電子マネーが使える。 |
プリペイド式電子マネーでポイントを貯めることも可能なので、店舗やコンビニなどをよく利用する人。 |
預金のほか、銀行により、投資信託、住宅ローン、海外送金など。 |
普段使い |
信用金庫・信用組合 |
厳密には銀行ではないが、銀行と同様に利用できる。 営業区域内に住む人が対象。 |
中小企業の会社員、個人事業主。 相談に乗ってもらえる。 |
預金、ローンなど。 景品付きや金利上乗せの預金を扱うところもある。 |
普段使い |
信託銀行 |
通常の銀行業務に加えて、信託業務(本人に代わって財産を管理運用)を行う。 |
お金や不動産などの財産をたくさん持っている人。 |
預金やローンのほか、金銭信託、遺言信託、不動産の信託など。 |
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銀行を選ぶときの5つのポイント
余計な手間や時間をかけずに銀行を使いこなすには、次の5点に留意して口座を開きましょう。
【利便性】
□ 店舗やATMが自宅や勤務先の近くにあるか
□ インターネット取引ができるか
【取扱商品】
□ 自分が利用したい商品やサービスが揃っているか
【手数料】
□ ATM手数料、振込手数料はいくらか
□ 手数料が割引や無料になる会員サービスや制度はあるか
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