銀行に預ける際に知っておくと便利な「単利」と「複利」の違いを理解しましょう。
長期間預けるなら複利の方が圧倒的に有利です。
金利は預けたお金が1年間でどれくらい増えるかを表す
銀行にお金を預けると、利息がつき、その分、自分のお金が増えます。
1年間でどれぐらいの利息がつくかを、率で表したものが預金の金利です。
たとえば、金利1%なら、1年間で預金額の1%の利息がつく(1%増える)ということです。
なぜ、銀行は利息をつ付けてくれるのでしょうか。
預かったお金を資金源として、お金が必要な人や会社に貸付するのが銀行の主な仕事です。
貸した相手からもらう利子が銀行の収入となります。
預金に利息をつけることで、資金源となる預金を集めるのです。
金利は社会状況に応じて見直されるので、預けた時期により金利が異なります。
預け入れと返済の利子の差が銀行の儲けになる
銀行に預金するとお金が増えるのはなぜか?
銀行は貸すときの金利をお金を預かるときの金利より高く設定しているので、この金利差の分が収入となります。
銀行にお金を預けるということは、銀行にお金を貸しているということであると考えると理解しやすいでしょう。
利息のつき方には「単利」と「複利」がある
単利とは、利息を元本には組み入れず、最初に預けた「元本」にのみ利息がつくことです。
元本部分は預けた当初の金額から増えることがなく、一定のままです。
一方、複利とは、預金から得られた利息を元本に組み入れて利息がつくことです。
利息が出るたびに元本が増えていきます。
時間をかければかけるほど、雪だるま式に金額が増えます。
1000万円を0.1%の金利で3年間預けた場合の利息を計算してみましょう。
〇単利の場合
〇複利の場合
金利が高くなったり、期間が長くなったりすると、利息の額にさらに差が出て、複利の効果が大きくなります。
すぐわかる元本が倍になる計算式とは?
複利運用した場合に「元本が2倍になるまでの期間」を簡単に求めるための計算式があり「72の法則」と呼ばれています。
計算式は次の通り。
72 ÷ 金利 = 元本が2倍になる年数
たとえば、4%の金利で複利運用した場合だと、72 ÷ 4 = 18年となります。
複利は運用期間が長ければその分効果が期待できます。
金利の種類には「固定金利」と「変動金利」がある
一般的に金利は1年間の利率を指し、満期まで金利が固定されている「固定金利」と、その時々の経済状況によって変わる「変動金利」があります。
固定金利は満期まで預入時の金利が適用され、ほとんどの定期預金は固定金利です。
一方、変動金利はその時々の状況で金利が変動します。
普通預金は変動金利で、変動金利の定期預金を扱う銀行もあります。
どちらの金利がおトクになるかは、その時々の経済状況次第です。
選ぶ時の基準は次のとおりです。
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