老後資金の目安はいくら位か?|夫婦で3,000万円あればよいのか?

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「老後破産」「下流老人」などといった言葉がよく聞かれるようになり、老後の生活に不安を持つ人が増えています。老後資金はいくらくらいあれば不安が解消されるのでしょうか。
よく聞かれるのは「老後資金は3,000万円」という数字です。

いくつかのアンケートを見ても、3,000万円くらい必要と考えている日本人が多いようですから、ファイナンシャルプランナーなどの専門家が勝手に言っているだけでなく、実際にそう考える人が多いようです。

遅くても50代から老後資金の準備を始める

50代になれば老後を意識するようになってくる時期になります。まだ教育費がかかり、住宅ローン返済もある年代です。親の介護の心配もあるでしょう。目先の支出で手いっぱいの状況の中でも老後に備えて貯蓄する必要もあります。

先を見据えてコツコツと老後資金を貯めている人もいれば、これからスタートという人もいます。貯蓄ができるのは現役で働く間だけなのですから、遅くても50代になったら老後資金を貯める必要があります。

老後資金の必要性はわかっても、いくら貯めればいいか分からないという声もよく聞きます。

50代の人が定年までに準備する老後のお金はどのくらい必要なのか?

まず「年金暮らし」を具体的にイメージしてみます。総務省の家計調査で65歳以上の無職夫婦の家計支出(2016年調査)を見ると、夫婦2人の世帯収入は年に255万円で、支出は321万円。年66万円の赤字です。足りない分は現役時代の貯蓄を取り崩すことになります。

日本の年金制度は現役時代の収入を100%保障するしくみではありません。年金収入が多い人は支出も多い傾向にあり、年金で足りない分は、働いている間にためる必要があります。必要となる老後資金の目安を試算します。

定年後65歳まで働くとすると、年金生活のスタートは65歳。貯蓄の取り崩し額(年間収支の赤字分)を年70万円とすると、90歳までの25年間の合計は1,750万円になります。

それに加えて、家の修繕、車の買い替え、病気の備えなど数年に一度の「特別支出」として1千万円を別に備えます。生活費の取り崩し分の1,750万円と合わせて、65歳時点で2,750万円となり、少し余裕を持たせると3,000万円くらいになります。

これが老後資金の目安です。男性の場合、「自分は90歳まで生きていないので25年分も必要ない」と思うかもしれませんが、寿命はわかりませんし、女性はおおむね長生きです。

妻が独りになったときの家計も念頭に置くと試算としてはこのくらいで考えておいた方がよいでしょう。

老後資金の目安は「3千万円」でよいのか?

必要な老後資金の額は人によって違います。第一に世帯収入が厚生年金に加入している人と自営業などで厚生年金に加入ではなく国民年金に加入している人で大きくことなります。

国民年金だけに加入している場合、年金の受給額は厚生年金の場合の約3分の1が目安になります。こうなると老後の年金収入が減ることになり、その分老後資金に上乗せしなければなりません。

一方で老後資金は3,000万円も必要ないというケースもあります。ライフスタイルが多様化して、自分の望むライフスタイルによっては、月20万円の生活費でも十分だという場合もあります。

物価の安い地方都市や海外に住んで、質素で落ち着いた生活をしたいというなら、生活費を2,000万円以上減らしても問題ないでしょう。

このように考えると、3,000万円というのは目安に過ぎず、必要額は人によって違うことがわかります。大切なのは、自分の場合はどのくらいの金額が必要なのかを算出し、老後資金を「見える化」しておくことです。

これによって漠然とした不安が消え、今取るべき対策がおのずと明らかになってくるのです。

では、老後資金を「見える化」するにはどうすればいいのかというと、まず老後に入ってくるお金(収入)と出ていくお金(支出)をできるだけ具体的に算出します。支出の方が多い場合、それを埋めるにはどうすればいいかを考えればいいのです。

50代から年金生活の家計収支を正確に予想するのは難しいでしょう。まずは「目安」を目標に少しずつ老後資金作りをスタートしましょう。

老後は明日やってくるわけではないので、時間を味方につけて、できることから取り組んでいきましょう。

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将来お金の不安をなくすためにできることとは?

将来的にお金の不安をなくすには、貯蓄を増やすことも大切ですが、ただ、貯蓄を漫然と続けているだけでは、お金が貯まることはあっても増えることはありません。足し算だけではなかなか資産は増えません。

貯蓄を始めることはもちろん悪いことではないし、大切なことですが、お金持ちは積極的に投資を行っていることを肝に銘じておく必要があります。

超低金利の時代に、2%、3%の金融商品を探そうとすれば、投資信託や株式といった投資商品にならざるを得ないでしょう。投資をすることはお金を増やす上では避けては通れないものと認識する必要があります。

平均寿命が延びてくると、定年退職後の収入を年金と貯蓄に依存するだけは不安を抱えながら生活することになります。投資で資産を増やすことが必要になってきます。お金の不安を解消して、老後を安心して暮らしていくために投資などにぜひ挑戦してみてください。

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